バイナンスが8月の「フレキシブルローンチャレンジ」を開始した。USDT、USDC、ACEのいずれかを借り入れたユーザーを対象に、ACEトークン50万枚のシェアと、フレキシブルローンの金利無料クーポンを獲得できるキャンペーンだ。トークンプールはACEを手がけるゲーム・メタバースプロジェクト、Fusionistとの提携によって供給される。
バイナンスのフレキシブルローンは、暗号資産を担保に固定の返済スケジュールなしで借り入れができる商品で、金利は期間契約に縛られる代わりに市場金利に応じて変動する仕組みだ。このローン商品に販促用のトークンプールを紐付けることで、取引所全体の融資残高というより、ACEとキャンペーン対象の2種のステーブルコインに絞って借入活動を押し上げる狙いがある。
インセンティブの仕組み
関連記事: バイナンス、新ビットコイン担保ローン「Lite Loan」の手数料を割引
参加条件は、チャレンジ期間中に対象の3資産のいずれかでフレキシブルローンを組むことだ。報酬プールの取り分を得るために必要な具体的な金額や期間のしきい値をバイナンスは公表しておらず、詳細な条件はキャンペーン専用ページに委ねられている。金利無料クーポンをトークン報酬と併せて用意することで、バイナンスはACEトークンによるインセンティブに加え、借入コストを短期的に下げるというもう一つのてこを手にしている。
FusionistのACEトークンは、同社が手がけるブロックチェーンゲームのエコシステムに紐づくものだ。こうしたキャンペーンは、BTCやETHのような主要ペアに比べてユーザー基盤の小さい特定資産をめぐって、取引所とトークンプロジェクトの双方が短期的な取引・借入ボリュームを生み出すためによく使う手法である。
注目すべき点
バイナンスが定期的に実施しているほかのローン・ステーキングキャンペーンと同様、実際の受取額はチャレンジ期間中の参加者全体の状況次第となる。この種の報酬プールは通常、ユーザーごとの固定額ではなく、比例配分で分配されるためだ。
今回のチャレンジは、年後半に向けて各取引所が借入・取引活動をめぐって競い合う、キャンペーン攻勢の続く8月にさらに一つ加わった格好だ。