米国のビットコイン現物ETFには8月19日、5億1,700万ドルが流入し、5月初旬以来最大の1日の流入額を記録した。イーサ現物ETFも1億8,900万ドルの資金を集め、こちらは2025年10月以来最大となった。SoSoValueのフローデータによれば、両商品を合わせた1日7.06億ドルという流入額は、ここ数カ月で最も強い機関投資家需要を示すものとなり、ビットコインが71,000ドル、イーサが2,250ドル前後に向けて上昇したタイミングと正確に重なっている。

この資金流入は、単なる値動きの副産物ではない。むしろ、上昇がここまで大きくなった理由を説明する材料でもある。買いが加速する中で、市場全体でおよそ27億ドル相当の弱気ポジションが強制決済に追い込まれ、前日の財務省による国債買い戻し発表を受けてすでに勢いづいていた上昇相場に、さらなる燃料を注いだ形になった。

New york stock exchange building with american flags
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数字で見る比較

水曜日のビットコインETFへの5億1,700万ドルという流入額は、年内最大の1日、1月に記録したBlackRockのIBIT主導による8億4,360万ドルには及ばないものの、4月初旬の4億7,100万ドルの日以来最も強い水準であり、夏場を通じて標準的だった2億2,100万〜2億3,300万ドルの流入を大きく上回る。イーサETFの動きはさらに際立っている。1億8,900万ドルは2025年10月以来最高の1日であり、年間を通じてイーサ関連ファンドをほぼ無視してきた機関投資家勢が、値動きに追随する形ではなく、値動きと同時に本腰を入れて戻ってきたことを示している。

相場を追認する資金フロー、単なる追随ではなく

ここで重要なのは出来事の順序だ。

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財務省が長期債の買い戻し規模を月40億ドルへと倍増させた動きが、ビットコインを69,000ドル台に押し戻すきっかけとなったが、ETFのフローデータは、市場が単にセンチメントで値を切り上げただけではなく、実際の資金がこの動きを後押ししていたことを示している。こうした裏付けは、2026年に入ってから値動きが荒くなった局面では、価格の上昇に実際の資金流入が追いつかないことが度々あっただけに、なおさら意味を持つ。

27億ドルという強制決済の規模が、単なる金額の大きさ以上に重要なのはこの点だ。この上昇相場が機関投資家の後押しを受けないだろうという前提の上に積み上がっていたポジションが、ETFデータによってその前提が誤りだったと示された途端に、締め上げられたということだ。

次に注目すべき点

水曜日のフローが持続的な流れの始まりなのか、それとも一日限りの巻き返し的な取引だったのかは、今後数営業日のETFデータに表れてくるだろう。4億ドルを超える日が繰り返されれば、投資家が財務省主導の値動きを一時的な取引ではなく、持続的な地殻変動として捉えていることを示唆する。一方、夏場を支配していた1億〜2億ドル程度の水準にすぐ逆戻りするようであれば、水曜日の動きは確信というより一時的な反応だったことを示すことになるだろう。