オンチェーン上で「Gambler 0xff84」として追跡されているトレーダーが、ビットコインに対する最大級のショートポジションをさらに積み増した。ポジション総額は2000BTC、金額にしておよそ1億2537万ドルに達し、含み益はすでに179万ドルにのぼる。清算価格は6万3528.92ドルで、ビットコインは直近のセッションですでにこの水準を下回って取引されている。
ビットコインが値を崩すにつれて、このショートはさらに含み益を膨らませてきた。価格は6万3895ドルから日中安値の6万2667ドルまでおよそ2%下落し、心理的な節目である6万3000ドルを割り込んだうえ、ボリンジャーバンドの下限(6万2507ドル付近)のすぐ上まで沈んだ。現物の売り圧力とデリバティブ需要の弱さ、そしてこのトレーダーのショートポジションの規模そのものが価格を押し下げる要因となり、24時間で約2億3600万ドル規模の清算が発生した、より広範なデレバレッジの波の一部を形づくった。
強気に賭けるクジラも存在する
弱気一色というわけではない。別のクジラウォレット「19pFLW」は300BTC(約1903万ドル相当)を新たに買い増し、保有量は合計1120BTC、時価にしておよそ7043万ドルへと積み上がった。平均取得単価は6万9294ドルだ。価格が6万2600ドル付近まで下げる中でもこのウォレットが買い増しを続けたことは、少なくとも一部の大口保有者がこの下落局面を弱気の裏付けではなく、押し目買いの好機とみなしていることを物語る。機関投資家勢が値動きの荒さをものともせずビットコインETFへの投資を積み増し続けてきた姿勢とも重なる動きだ。
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強気と慎重、二極化する市場心理
オンチェーンで確認できる最大級のショートポジションのひとつが日を追うごとに含み益を膨らませる一方で、長期の買い増し派が同じタイミングでポジションを積み増している。この対照的な構図は、ビットコインの短期的な方向感をめぐる市場心理がいかに割れているかを映し出す。Hypurrscanが提供するショートポジションのトラッカーによれば、このトレードは現在も未決済のまま、清算価格からは十分な距離を保っている。つまり両者の賭けは、次の相場展開に向けてなお生きたまま並走している。