BNBチェーンが、トークン化された上場投資信託(ETF)をホストする競争で競合を一歩リードした。AMBCryptoが取り上げたデータによると、過去30日間で時価総額が8090万ドル増加したという。この数字は、同じ期間に1250万ドルの増加にとどまった2位のSolanaを大きく突き放している。BaseとRobinhoodチェーンはさらに小幅な伸びにとどまり、一方でイーサリアムとArbitrumはそれぞれ210万ドル、450万ドルの純減となった。
この差は、市場が各チェーンに均等に広がるのではなく、特定のチェーンへ集中しつつあることを示している。発行活動が一部の成長著しいエコシステムに偏る中、トークン化ETFを支えるインフラと流動性をめぐる競争は激しさを増しており、BNBチェーンはその流れの中で早くも恩恵を受けている格好だ。
確立されたリーダーに集中する機関投資家
このパターンはETFにとどまらず、トークン化された国債市場でもより広く見られる。資金は均等に分散するのではなく、一部の確立された発行体に集中する傾向がある。Securitizeは過去30日間でトークン化国債の価値を5億8000万ドル増加させ、JPMorganとFranklin Templetonは合わせて2億50万ドルを追加した。内訳はそれぞれ約1億510万ドル、9540万ドルだ。Securitizeだけで、ロックされた資産はすでに50億ドル近くに達しており、最も注目度の高いトークン化国債商品の一つであるBlackRockのBUIDLファンドは35億ドルを保有している。
こうした数字は、AMBCryptoが290億ドルから370億ドルと見積もるリアルワールドアセット(RWA)市場全体の中に位置づけられ、株式・ETFトークンはそのうち約19億ドルを占める。プライベートクレジットやコモディティについても、発行体が国債以外のトークン化機会に目を向ける中、機関投資家の関心が高まりつつある分野だ。
BNBチェーンが進めるRWA基盤の拡充
ETFに関する数字は、BNBチェーン全体でのより大きな成長トレンドとも符合する。同ネットワーク上でトークン化されたリアルワールドアセットの総額は、2026年初めの25億ドルから約64億ドルへと過去最高を更新し、153%の増加を記録した。これにより、BNBチェーンはイーサリアムに次ぐ、トークン化RWA分野で2番目に大きいネットワークとなった。トークン化された米国債と株式がこの急増の大部分を牽引しており、Circle、BlackRock、Ondoといった発行体がチェーンのトークン化基盤の構築に貢献している。
総じて、これらのデータは、機関投資家がトークン化を単なる実験としてではなく、直接構築する価値のある金融インフラとして扱いつつあることを示唆している。単に先行者になることよりも、持続的な成長と流動性を示せるチェーンを選好する傾向が強まっているのだ。BNBチェーンにとってこれは、RWAセクター全体が当初の国債中心の枠を超えて拡大を続ける中で、トークン化ETF分野でのリードをさらに広げる結果につながっている。