GSRが運用するアクティブ運用型のモデルポートフォリオ「Crypto Core3」が、1年間のリターンでマイナス57.8%という成績を記録した。ビットコイン、イーサリアム、ソラナの3銘柄を組み入れ、同社がナスダックに上場するCore3 ETFの裏付けともなっている戦略だが、同じ3資産を単純に均等配分しただけのバスケット(この間の下落率は49.84%)にすら大きく見劣りする結果となった。2026年8月5日時点での配分比率は、イーサリアムが44.1%、ソラナが36.5%、ビットコインが19.3%となっている。

年初来で見ても、対象となる3資産はいずれも二桁の下落を記録している。ビットコインは2026年に入って24.82%下落、イーサリアムは35.49%の下げ、ソラナに至っては40.21%も値を下げた。この差は、3資産すべてが値下がりする中でも、ビットコインが他の2つのアルトコインに比べてかなり底堅く推移していることを示している。

GSR's Crypto Core3 Portfolio Sinks 57.8% as Solana Leads Losses
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「何もしない」に負けたアクティブ運用

今回目を引くのは、GSRのアクティブ運用による配分が、何も手を加えない場合よりも悪い結果に終わった点だ。このファンドは週次でリバランスを行い、イーサリアムとソラナのポジションにはステーキング利回りを組み込んで損失を一部相殺する設計になっており、手数料として1%の運用報酬を徴収している。それでもなお、アクティブな配分調整は、単純な均等配分と比べて年間で8ポイント近く劣後する結果となった。直近のリバランスでは、値動きとボラティリティが落ち着いてきたことを受けてビットコインの比率を引き上げ、イーサリアムを減らす調整を行っている。今年のビットコインの相対的な強さを踏まえれば、方向性としては理にかなった判断だったと言えるが、それでもパッシブ運用のベンチマークとの差を埋めるには至らなかった。

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暗号資産の分散投資が報われなかった1年

今回の下落幅の大きさは、少なくとも今年に関しては、暗号資産内での分散投資が伝統的な複数資産ポートフォリオのようにはリスクを抑える効果を発揮しなかったことを物語っている。GSRのファンドに組み込まれた3資産は、互いに値動きを打ち消し合うどころか、そろって下落する展開となった。これは、ウォール街の強気な予想すら繰り返し上回る値上がりを見せている今年の金相場とは対照的だ。この違いは、2026年の市場において実際にヘッジとして機能しているのはどちらの資産なのかという議論を改めて呼び起こしている。