日本株が1営業日で時価総額を約23.6兆円、ドル換算で約1,500億ドル積み増した。日経平均株価は2%急伸し、今年これまでの世界市場の中でも屈指の強い上昇局面をさらに延ばした格好だ。この日の上昇は、この1年で指数を56%以上押し上げてきた既存の相場の勢いにさらに乗る形となった。
今回の上昇は、2026年を通じて日本株を特徴づけてきたパターンをなぞるものでもある。旺盛な海外勢の買い、円安が輸出関連株や金融株へ資金を向かわせる構図、そしてAI関連銘柄への根強い需要だ。Vantage Marketsの市場分析によれば、直近の取引でも指数は最高値圏に迫る水準で推移しており、AI関連の盛り上がりとウォール街の好調な相場がともに上昇を後押ししているという。
流入が続く海外マネー
海外投資家は今年に入って一貫して日本株の買い越し主体となってきた。この構図を後押ししているのが日銀の政策スタンスと、対ドルで続く円安だ。この組み合わせが、米国市場以外で成長エクスポージャーを探す海外資金にとって、日本の輸出関連株や金融株を異例なほど魅力的な投資先にしている。個別の下落日には多少値を戻す場面があるとはいえ、大きな流れは変わっていない。
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依然読めない為替政策
もっとも、この相場は真空の中で起きているわけではない。日本の政策当局は円安進行を抑えるため今年すでに何度も介入を実施しており、その結果、通貨に対する投機的なポジションにも大きな変化が生じている——協調介入を受けてヘッジファンドはすでに弱気の円売りポジションを縮小させ始めている。為替のボラティリティが再び高まれば、今株式相場を支えている資金の流れが、これまでとは逆方向に一気に反転してもおかしくない。
とはいえ、今のところ流れは明確に強気派に傾いている。1日で1,500億ドル規模の時価総額増加は、海外勢の買いが今年これまで東京市場にどれほどの勢いを注ぎ込んできたかを物語っている——たとえ上昇ペースがいずれ落ち着くとしても。