実物資産(RWA)ネットワークのPlumeが、DTCC(証券保管振替機関)のデジタル資産ソリューション業界ワーキンググループに参加した。これにより、Charles SchwabやNasdaq、Alpacaといった名だたる金融機関と並んで、DTCCの新インフラのもとで従来型証券をどうトークン化していくかを議論するグループの一員となる。同グループはすでに参加企業・パートナー企業が100社を超える規模に成長しており、2026年10月のサービス開始に向けた準備を進めている。

DTCCのワーキンググループは、DTCCトークン化サービスに関する業界からのフィードバックを集め、現在DTCCの既存インフラで清算・決済されている従来型証券をトークン化された形へと移行するために必要な運用基準の検証を後押しする目的で設けられている。DTCCは、10月の本格展開に先立ち、2026年7月にトークン化された実物資産の限定的な本番取引を実施する計画を明らかにしており、ワーキンググループの意見が、遠い将来のロードマップではなく、すでに実運用へと動き出しているインフラを形作っていることになる。

Plume Joins DTCC Working Group Alongside Schwab, Nasdaq
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Plumeが持ち込む強み

Plumeは、オンチェーンでの実物資産の発行・決済に特化したインフラを自ら構築してきた経験を踏まえ、DTCCトークン化サービスの開発を後押しする技術的な知見を提供していくことになる。DeFiネイティブなプロジェクトにとって、SchwabやNasdaqと同じワーキンググループの席に着くというのは、多くのブロックチェーンプロジェクトが手にする機関投資家アクセスとは一線を画すものだ。これは単なる提携発表やパイロットプログラムではなく、業界全体がやがて準拠することになる標準そのものを形づくる場に加わったことを意味する。

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DTCCの動きがRWAトークン化全体にとって持つ意味

DTCCは米国の証券決済の中心に位置し、国内の株式・債券取引の大部分を清算している。その同社が、この領域を暗号資産ネイティブなプラットフォームに完全に委ねるのではなく、専用のトークン化インフラを自ら構築するという判断は、規制対応済みで機関投資家グレードのトークン化証券が、パイロット段階の実験というより、実運用に近づきつつあることを示している。レガシー金融の大手と、Plumeのような暗号資産ネイティブなネットワークが混在するこのワーキンググループの構成は、DTCCがトークン化を純粋な自社開発で進めるのではなく、あえてブロックチェーンインフラ企業との橋渡しを意図的に構築していることをうかがわせる。

RWA関連プロジェクトにとっての利害

DTCCの標準策定プロセスに早期から組み込まれていることは、10月の開始後に事実上の業界標準となりうる要件への視座をPlumeに与えるものであり、同じ土俵に立てていないRWA競合他社に対する潜在的な優位性となりうる。それが持続的な強みとして結実するかどうかは、DTCCのトークン化サービスが最初の限定取引を超えてどう実際に採用されていくか、そして結果として生まれるインフラが、早期参加企業を優遇する形になるのか、それともあらゆるブロックチェーンネットワークに開かれた形になるのかにかかっている。