Stellarのネットワーク上で処理された累計取引件数が240億件に迫っている。この節目は、取引所Bitrueがユーザーに向けて発信した情報の中で言及したもので、同社はこれを機にXLMの取引を呼びかけている。この数字はネットワークの発足以来の全期間を対象にした累計値であり、特定の期間だけの成果ではないが、今年に入ってStellarのさまざまな成長指標が相次いで更新されている流れの中で示された数字でもある。
Stellar Development Foundationが直近に公表した四半期レポートによれば、ネットワーク上の決済取引高は55億ドルに達し、過去最高値を更新した。前年同期比では72%の増加となり、同じ期間で取引の回転速度(トランザクション・ベロシティ)も75%上昇している。1取引あたりの平均手数料は0.0001ドル前後、1セントの100分の1程度で推移しており、この手数料の低さが、Stellarが汎用的なスマートコントラクト用途というよりも決済や送金に特化した用途で選ばれ続けている理由のひとつになっている。
成長の多くを牽引するのは実物資産(RWA)
こうした成長のかなりの部分は、決済単体ではなく、トークン化された実物資産(RWA)によってもたらされている。ステーブルコインを除いたStellar上のRWA時価総額は、今年の初め頃に前四半期比で91%増加し、2025年末時点の約7億9,600万ドルから15億2,000万ドルへと膨らんだ。その後4月には20億ドルを突破し、直近では約20億9,000万ドル前後で推移している。同じ期間、ネットワーク上の開発者活動も前年同期比で86%増加した。さらに2026年2月には、Stellarを基盤とするXLM先物がCMEグループに上場し、機関投資家がこの資産へ規制された形でエクスポージャーを取れる手段として初めて登場した。
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ネットワークの節目達成という広がるトレンドの一角
Stellarが累計取引件数240億件に迫っていることは、今年、複数の暗号資産プラットフォームがそれぞれのチェーンが投機的な出来高だけでなく実際の利用を支えていることを訴えるために掲げてきた、ネットワーク規模の節目のひとつだと言える。持続的で実需に基づいたスループットを示す事例としては、最近ソラナが週間取引件数10億件を突破したことでも似たような主張がなされていた。Stellarについて言えば、累計取引件数、RWAの成長、そして新たなCME先物上場が組み合わさることで、リテールの取引高というよりも、機関投資家向けの決済やトークン化資産を軸に据えたネットワークとしての立ち位置を強めつつあることが見えてくる。