今週業界内で流れている情報によると、ホワイトハウスは8月19日、デジタル資産市場明確化法(Digital Asset Market Clarity Act)を巡り、暗号資産業界の首脳と会談する見通しだ。この会談は法案にとって重要な局面で行われる。市場構造に関する枠組みの大部分はすでに超党派の幅広い支持を得ている一方、法案は数カ月にわたって一つの争点となっている条項で行き詰まったままだ。

その争点となっているのが、法案の倫理条項に関する文言だ。民主党側は、この枠組みが発効している間、大統領・副大統領・議員が個人的に暗号資産関連事業とのつながりを持つことを制限する規定を求めており、ホワイトハウスの担当者はここ数週間、この条項の具体的な文言を検討してきたと伝えられている。業界団体はこれまで倫理条項を巡る争いには公にはほとんど関与してこなかったが、ホワイトハウスとの直接会談は、文言が確定する前に自分たちの意見を反映させたいという意向の表れとみられる。

a large building with a fountain in front of it
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すでに時間切れが近づく法案

タイミングもこの状況に一段と圧力をかけている。上院のジョン・スーン院内総務は休会前に本会議採決を行うと以前約束していたが、結局それを果たさないまま、上院は5週間に及ぶ8月の休会に入ってしまった。その代わりにスーン氏は、審議を打ち切って法案採決に進むための手続き投票を9月15日に設定する討論終結動議を提出した。もともとの期限だった8月10日を逃したことで、日程はかなり厳しくなっている。議員らが休会明けから10月の休会入りまでに確保できる審議日数はわずか14日程度で、倫理条項の文言がすぐに決着しなければ、2027年へのずれ込みも現実味を帯びる。

ホワイトハウスが直接対話を望む理由

法案はすでに下院を通過しており、7月22日には共和党側による修正案も新たに示されているため、倫理条項はもはやいくつかある障害の一つではなく、事実上最後に残された最大の障壁となっている。業界団体が広く支持する市場構造の枠組みを含む法案本文は、Congress.govで確認できる。9月15日の採決を前に暗号資産業界の首脳と直接会談することで、政権側は公式な立場を示す前に、業界側が倫理条項の文言についてどこまで柔軟に対応できるかを見極める機会を得ることになる。

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業界も注視

暗号資産業界には、Clarity Act自体とは別にも、ワシントンでの早期決着を望む理由がある。米国の枠組みが停滞する一方で、他の法域は独自のスケジュールで先行して動いている。例えばドバイの規制当局は最近、コインベース傘下のDeribitに対し、機関投資家の注文執行を担うブローカーディーラー免許を付与した。これは、世界の競合各社がワシントンでの市場構造を巡る決着を待ってはいないことを改めて示している。

8月19日の会談で倫理条項を巡る動きが見られなければ、9月15日の討論終結採決が、Clarity Actが今議会で存続できるのか、それとも来年の立法日程へとずれ込むのかを判断する本当の試金石となる。