韓国の個人投資家の間で、自国市場を離れて米国株へ向かう動きが強まっている。7月には米国株を46億ドル買い越し、2月以来初めて国内株への投資額を上回った。同じ月、KOSPIは2008年の金融危機以来最悪の月間下落を記録している。

7月の買越額は2026年1月以来最大の月間規模で、2025年を通じて月平均およそ27億ドルだった買い越しペースからほぼ倍増した。ソウル経済新聞の報道によれば、この転換は明確な転機を示している。長年、韓国の個人資金は米国株にとって安定した需要源であり続けてきたが、国内市場への信認が崩れる中でそのペースが急加速しているという。

Korean Retail Investors Pour $4.6B Into U.S. Stocks as KOSPI Craters
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ウォール街における「韓国マネー」の規模

今回のシフトは、絶対額で見てもすでに無視できない規模に達している。2026年6月時点で韓国個人投資家の米国株保有額は約2,000億ドル近くまで積み上がり、今回の加速が始まる以前からの着実な積み上げを経て、韓国の個人投資家は米国株式市場における最大級の外国人保有主体の一つとなっている。

後退する国内市場

この資金流出の背景には、サムスンやSKハイニックスといった半導体銘柄を直撃したAI関連のボラティリティと、国内投資家の間に広がるリスク回避姿勢が重なり、KOSPIが世界金融危機以来最も急激な月間下落に見舞われたという事情がある。この乖離は今年他の地域でも見られてきたパターンと重なるが、他の新興国市場では外国機関投資家が資金を引き揚げているのに対し、韓国の場合は国内の個人マネーが自ら逃避しているという違いがある。

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何を示唆するのか

今回の転換は、国内指数が米国のベンチマークに対して大きく見劣りする局面において、個人資金がいかに素早く国境を越えて再配分され得るかを浮き彫りにしている。KOSPIの下落が続けば、すでに米国株への外国人需要の一角を占めている韓国マネーの流入がさらに加速し、米国市場が吸収すべき国境を越えた資本フローの新たな層として積み上がっていく可能性がある。