弁護士でXRP支持派の論客として知られるビル・モーガン氏は、上院で審議が進むマーケット構造法案「CLARITY法」が定めるデジタル商品の基準を、XRPはすでに満たしていると主張している。U.Todayの報道によれば、モーガン氏は同法案の条文のうち、リップル社がトークン供給の何割を保有し続けているかにかかわらずXRPに有利に働くとみられる規定を根拠に挙げているという。

CLARITY法は、あるトークンが「デジタル商品」として、SECが所管するより厳格な証券規制ではなく商品先物取引委員会(CFTC)の監督下に置かれるべきかどうかを判定するための「成熟度フレームワーク」を定めている。この基準を満たすには、発行体やその関係者がトークンの実質的な保有比率で20%以上を占めていないことなど、複数のガバナンス要件をクリアする必要がある。

The united states capitol building under a cloudy sky
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リップル批判派が繰り返し持ち出す数字

XRPの規制上の位置づけに懐疑的な向きは、決まってリップル社の突出した保有量を指摘する。同社は運用用ウォレットで約47億4,000万XRPを直接管理し、さらに320億XRP超をエスクローに保管している。両者を合わせると、法案が定める20%の保有上限を書類上は大きく上回る計算だ。これに対しモーガン氏は、法案の別の規定――発行体および関係者以外にすでに供給量の半分超が分配されている場合、その資産は基準を満たしうるという「既存システム」条項――を根拠に反論する。1,000億トークンという供給総量のうち、公開市場で取引されている分がどれだけあるかを踏まえれば、XRPはこの基準をクリアしているというのが氏の主張だ。

日程は決まったが、法案の中身はまだ

モーガン氏の主張は、法案そのものが依然として足踏みを続けている中で示された。上院は8月の休会入り前に本会議での審議を先送りし、9月15日に手続き上の討論終結(クロージャー)採決を設定した。これはあくまで審議入りの是非を問う採決であり、CLARITY法の中身そのものを問う採決ではない。Galaxy Researchは、同法案が2026年中に成立する確率について、夏前半の50%から現在は約30%へと引き下げたと報じられている。理由として、残された審議日程の少なさと、倫理規定や不正資金対策条項をめぐる対立が続いていることを挙げている。

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このタイムラインは、リップル社の長期に及んだSEC訴訟が決着した後もなお、規制上の位置づけがXRP価格の重荷であり続けてきただけに、この銘柄にとって特に重要な意味を持つ。XRPを正式にコモディティと分類する法案が成立すれば、一部の機関投資家を様子見に追い込んできた残存的な不透明感の多くが取り除かれることになる。ただしそれは、法案が9月の討論終結採決とその後の交渉を乗り越えられた場合に限られる。

市場はすでに不透明感を織り込み済み

トレーダーたちは、明確化がすぐそこまで来ているとは見ていないようだ。予測市場では、8月末までにXRPが1ドルの水準を維持できずに苦戦するとの見方が最近優勢になっており、この先の価格見通しも秋にかけて割れたままだ。これは、市場がモーガン氏の法的主張を、確定した結論というよりも一つの論点として扱っていることの表れと言える。上院が実際に法案を動かすまで、XRPの分類は法律上の決着ではなく、解釈をめぐる争いであり続けるだろう。XRPの先行きをめぐる予測モデルの見方が分かれ続けている中、この法的な不透明感は今後も相場心理の重荷であり続けそうだ。