イーサリアム・トレジャリー企業として時価総額2位に位置するSharpLink Gamingが、第2四半期に3億9,430万ドルの純損失を計上したと発表した。それでも、そのトレジャリーを支える本業自体はこれまでで最も力強い成長を示しており、ステーキング収益は前年同期比1,500%超増の1,120万ドルに達した。
四半期の総収益は1,150万ドルで、そのほぼすべてをステーキング収益が占めた。SharpLinkのイーサ保有量が今よりはるかに少なかった1年前のわずか2万9,000ドルから、大幅な伸びを見せた形だ。同社は8月3日時点で約88万9,000ETHを保有しており、四半期を通じてETH価格が下落する中でも、着実なステーキング収益を生み出し続けている。
損失の大半は会計上のもの、事業の悪化ではない
同社の第2四半期決算によれば、この巨額の損失は、SharpLinkの中核事業が悪化したことによるものではなく、そのほとんどが非現金の評価損によって生じている。3億9,430万ドルの純損失のうち、3億2,100万ドルは四半期中のイーサ価格下落に伴う未実現損失であり、さらに7,610万ドルはSharpLinkが保有するLsETHおよびweETHに対する減損処理によるものだ。これらはいずれも、ステーキング事業そのものの実績に変化がなくても、トレジャリーの計上価値を押し下げる会計上の処理にすぎない。
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需要そのものは消えていない
この評価損の計上は、イーサに対する機関投資家の需要が枯渇していない中で起きている。現物イーサリアムETFは8月3日から7日の週に2億4,500万ドルの純流入を記録し、ETH価格が伸び悩む中でも5週連続の資金流入となった。現物価格の下落とETFへの安定した資金流入、そしてSharpLinkのような企業での記録的なステーキング収益がともに存在するというこの乖離は、短期的な値動きが厳しい局面でも、イーサの長期的な利回り創出力に対する機関投資家の確信が揺らいでいないことを示している。
ETHトレジャリー企業に共通するパターンの一角
SharpLinkの決算は、ステークされたイーサを軸にバランスシートを構築してきた少数の上場企業に共通して見られる力学を映し出している。会計ルール上、実際にETHを売却したかどうかにかかわらず、各社は四半期ごとに保有資産を時価評価しなければならないため、力強く伸び続ける利回り収益と、ETH現物価格が下落するたびに生じる巨額の純損失が同居する構図になる。株価も報告される決算も今やイーサの価格変動と直結している企業にとって、これは投資家が純損失の項目の先を見て事業の実態を判断することを事実上求められているということを意味する。この区別は、ステーキング比重の高い同様のモデルを採用する企業トレジャリーが今後さらに増えるにつれ、重要性を増し続けるだろう。