SpaceX株が今週も上昇を続けた。単日で10%超上昇し、5営業日ではおよそ40%上昇。8月6日以降で時価総額はおよそ5,500億ドル増加した。この動きにより、市場で最も空売りが集中していた大型株の一つが、最も鋭いショートスクイーズの一つへと様変わりした。

今回の上昇は、上場企業としてのSpaceXにとって厳しい滑り出しの後に起きたものだ。同社株はIPO後の高値から50%以上下落し、8月上旬には104.83ドル近辺まで底値を付けていた。バリュエーションへの当初の懐疑論と、相次ぐインサイダー株のロックアップ解除が株価の重しとなっていたためだ。MarketBeatが追跡する空売り残高データによると、その下落局面で弱気ポジションは浮動株の34%近辺でピークを迎え、一時は貸株可能な株式のおよそ95%が実際に貸し出されていた。SpaceXほどの規模の銘柄としては異例に混雑した空売りだった。

SpaceX Short Squeeze Adds $550B in Market Cap in a Week
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潮目を変えた材料

2つの材料が重なって状況を一変させた。8月6日前後、SpaceXの段階的なロックアップスケジュールに基づき、約1,000億ドル相当のインサイダー株が取引可能となった。これは10月まで続く一連のアンロックの第一弾で、最大で8,000億ドル相当の株式が放出される可能性がある。懸念されていた供給過多を引き起こすどころか、この浮動株の増加はむしろ、同株に積み上がっていた借り株圧力の一部を吸収したとみられる。

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より大きな原動力となったのは、上場企業としてSpaceXが発表した初の四半期決算だった。売上高は78.1億ドルと前年同期比92%増となり、アナリスト予想の69.3億ドルを大きく上回った。純損失は前年同期の10億ドル超から5億4,100万ドルまで縮小した。予想を上回る決算と赤字縮小の組み合わせに、すでに逼迫していた空売り基盤が重なったことで、買い戻しの波を引き起こすには十分だった。

空売り残高はすでに急減

S3 Partnersのデータによると、空売り残高はその後、上昇局面での強制的な買い戻しにより、浮動株比率で34%程度から11%程度まで急減した。SpaceXの時価総額が現在およそ1.9兆ドルに達していることを踏まえると、残る空売りの買い戻しが起きた場合、これまでの株式スクイーズがほとんど例を見ない規模で展開することになる。ただし、最もエクスポージャーの大きかったポジションはすでに解消されつつあり、値動きのペース自体はすでに鈍化している。