オンチェーン監視アカウントが、トム・リー氏率いるBitmine Immersion Technologiesがカストディアンのビットゴーから13,000ETH(約2,436万ドル相当)を引き出したことを捉えた。これは、上場企業によるイーサ買い増しキャンペーンとして最長記録を更新しつつある一連の動きの、最新の一手だ。このオンチェーン移転により、Bitmineの週次買い増しは58週連続となった。
8月9日時点で、Bitmineの暗号資産保有総額は580万5,238ETH(現行価格で約112億ドル相当)に達しており、これに加えて209BTCの小規模なポジション、Beast Industriesへの1億8,000万ドルの出資、Eightco Holdingsへの6,900万ドルの出資も抱えている。貸借対照表上の現金および市場性のある有価証券は合計1億400万ドルだった。
ペースは減速しつつも増加は継続
今回の13,000ETHという購入量は、Bitmineの通常の週間購入量に比べると明らかに小さい。直近の報告週に同社が追加したのはわずか7,391ETHで、2026年に入ってから最小の週間購入量だった。これは、新規の買い増しよりも自社株買いへ資金配分が徐々にシフトしていることを映している。この減速が起きているのは、Bitmineの保有ETHがイーサ総供給量の約4.8%を占め、その水準を5週連続で維持しているタイミングでもある。リー氏が掲げる「アルケミー・オブ・5%」という目標まで、現在の保有量からあと約23万ETHに迫っている計算だ。
関連記事: Bitmine、ETH保有量が供給の5%目前に 総資産は116億ドルへ
積み上がるステーキング収入
Bitmineが保有するETHの大半は、ただ保有するだけでなく実際に運用に回されている。同社は約507万ETH(約98億ドル相当)をステーキングしており、リー氏は直近7日間の利回り2.63%をもとに、年換算のステーキング収益を約2億5,700万ドルと見積もっている。この利回り収入は、イーサの価格変動とは切り離された形でBitmineに継続的なキャッシュフローをもたらすものであり、買い増しと株主還元の両方を負債や増資による資金調達に大きく依存してきたビットコイン専業の財務戦略企業との構造的な違いといえる。