Bybitが、ヒューマノイドロボット開発企業Unitreeを対象とするプレIPOパーペチュアル契約「UNITREEUSDT」の取引を開始した。正式な株式公開に先立ち、同社の評価額にトレーダーがエクスポージャーを持てるようにする商品だ。同取引所はローンチの数時間前から「ヒューマノイドロボット」「巨大なIPOになる」といった言葉で予告を重ねたうえで、契約の開始を正式に発表した。

プレIPOパーペチュアルとは、株式を直接保有するのではなくパーペチュアル先物の枠組みを使い、まだ株式が公に取引されていない非上場企業の想定評価額に対してトレーダーが投機できる商品を指す。

Bybit Lists Pre-IPO Perpetual Contract Tracking Humanoid Robotics Firm Unitree
Image via @Bybit_Official on X

TradFiへの取り組み拡大の一環

今回のUnitree上場は、中国のDRAMメモリチップメーカーCXMTを対象とした別のパーペチュアル契約のローンチと同時期に行われた。Bybitは暗号資産ネイティブなトークンにとどまらず、プレIPO銘柄や株式連動パーペチュアルへと取り扱い商品のラインナップを広げ続けている。同取引所はこうした新商品群を「NewFinancialPlatform」というブランディングのもとで積極的に打ち出してきた。

トレーダーにとっての意味

プレIPOパーペチュアル商品は、個人トレーダーがヒューマノイドロボット企業のような注目度の高い非上場企業に対して、通常の上場プロセスを経て公開市場に到達するよりずっと早い段階でポジションを取れる手段となる。ただし、契約の基準となる公開株価そのものが存在しないため、価格は上場株式にみられるような価格発見メカニズムよりも、市場心理や取引所内の需給に左右されやすい傾向がある。

流動性が低い、あるいは非上場の原資産に紐づくパーペチュアル契約の例に漏れず、トレーダーは公開株式を追跡する契約と比べてボラティリティが大きく、価格の透明性も低くなる点を織り込んでおくべきだろう。