暗号資産業界と足並みを揃えるスーパーPAC(政治活動委員会)が、8月5日火曜日の投票を目前に控えたミシガン州の民主党予備選で、支出をさらに拡大させている。Protect Progressはこれまでに、現職のシュリ・タネダール下院議員を支援し、予備選の対立候補ドナヴァン・マッキニー氏に反対する広告に合計200万ドル以上を投じた。直近の届け出では、タネダール氏の後押しに88万4,240ドル、マッキニー氏への攻撃広告に15万ドル超が充てられていたことが明らかになっている。
ミシガン州の選挙戦は、今サイクルにおける暗号資産業界の政治支出という、より大きな流れの一断面にすぎない。Fairshakeとその系列PACは、2026年に入ってから暗号資産業界が全米で投じたおよそ1億8,900万ドルのうち8,200万ドルを支出しており、1月時点でなお1億9,300万ドルの資金を手元に残していた。業界が秋にかけて接戦区への介入を続ける余地は、依然として大きい。
タネダール氏が業界の支持を集める理由
タネダール氏の議席を守ろうとする業界の姿勢は、その投票記録から説明がつく。同氏はステーブルコインの連邦制度を定めたGENIUS法に賛成票を投じ、CLARITY法を支持し、「ブロックチェーン開発におけるイノベーション促進法」の共同提案者にも名を連ねてきた。こうした議会活動の実績により、同氏はミシガン州の民主党議員団の中でも暗号資産業界にとりわけ信頼される議員の一人となっており、Protect ProgressのようなPACは、その予備選を積極的に守るべき戦いと位置付けている。
反発するマッキニー氏
攻撃広告の標的となっているマッキニー氏は、このPAC資金を業界の政治的影響力に対する自身の批判への直接的な報復だと位置付けている。7月21日の声明で同氏は、次のように主張した。
暗号資産ロビーは、就任以来トランプ氏が10億ドル以上を稼ぐのを助けたことへの見返りとして、私の対立候補に金を払っている
——これは、トランプ大統領の暗号資産関連の収益を2025年時点でおよそ14億ドルと算出した報道を念頭に置いた発言だ。
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全米に広がるパターンの一部
ミシガン州での支出は孤立した事例ではない。8月11日に予備選を控えるアラバマ州でも、Defend American Jobs PACはすでに共和党のジェリー・カール・ジュニア氏(同州第1選挙区)を支援するため6万5,000ドル以上を投じており、Fairshake系の団体もあわせて51万1,000ドル超を同氏支援に振り向けている。この二つの選挙戦は、暗号資産系PACが総選挙だけでなく予備選そのものにも直接介入し、業界の立法方針に好意的とみなす議員を守ろうとする姿勢を強めていることを物語っている。