8月入り早々、ドージコインのスポット市場が活況を見せている。取引所データによると、直近24時間でスポットの純流入は116.32%増加し、55万8,210ドルのプラスに転じた。DOGEは不調だった7月を払拭しようとしている。
スポットの流入額は3,083万ドル、流出額は3,027万ドルで、その差はわずかながらプラス圏を維持した。流入の増加は取引所への資金移動、つまり売却を見据えた動きを示唆する一方、それに伴う流出は一部の投資家がDOGEを引き出していることを意味し、一般的には分配ではなく蓄積のサインとされる。
価格は0.069ドル近辺でのレンジ推移続く
DOGE自体は8月1日、0.069ドル前後で推移し、24時間で0.47%高、週間では0.63%高となった。取引中には0.068ドルの安値もつけている。7月は最終日に1.42%安で取引を終え、月間では3.38%安と、4月以降で2度目となる月間下落を記録した。
アナリストが注視するポイント
マクロ環境も追い風とは言い難い。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言が、8月入り直前の暗号資産市場全体の回復期待を冷やした。8月は歴史的にドージコインにとって不調な月とされ、過去最高の8月パフォーマンスは2021年の34.29%高、昨年8月の上昇率は1.77%にとどまっている。
Bitfinexのアナリストは、投資家が今後発表される米雇用統計を前に慎重姿勢を強めると予想し、DOGEは短期的にレンジ内での「値動きの荒い8月」になるとの見方を示した。あわせて、規制の明確化、とりわけクラリティ法などの立法の進展が、短期的な資金フローの急増よりも暗号資産全体にとって持続的な追い風になり得ると指摘している。
現時点でのスポット純流入の急増は、トレンド転換を裏付けるものというより、注目に値する一つのデータポイントにとどまる。今回の動きが新たな蓄積局面の始まりなのか、それとも静かな市場の中の単なるノイズなのかは、雇用統計の発表とそれを受けたトレーダーのポジション調整が進む中で、より明確になりそうだ。