KuCoinは2026年8月5日、TV-Hubとの提携が稼働開始したことを発表した。これによりユーザーはTradingViewの戦略をKuCoinのスポット・先物市場に直接接続し、取引を自動執行できるようになる。この連携により、トレーダーは各取引を手動で発注することなく、TradingViewのアラートやインジケーターのシグナルをKuCoin上のライブ注文へと変換できる。同取引所は特徴として、利益確定・損切りの自動化、ドルコスト平均法、24時間365日の戦略実行などを挙げている。
TV-HubはTradingViewのウェブフックアラートを実際の取引執行に変換する、ノーコードの自動化レイヤーとして機能しており、すでにBybit、Binance、OKX、Coinbase、BitMEXなど複数の主要取引所で同様の仕組みを稼働させている。成行注文はアラートから約定まで通常2秒以内に完了するという。同じウェブフック連動の執行パイプラインをKuCoinにも導入することで、独自のAPIコードを組む必要なく、ユーザーはルールベースの自動売買戦略を実行できるようになり、技術的なハードルが下がることになる。
リテンションツールとしての自動化
今回の動きは、能動的な取引にかかる手作業の負担を減らそうとする取引所間の競争という、より大きな流れに沿ったものだ。特に、TradingView上でチャートベースの戦略を組んだりフォローしたりしているものの、これまではプラットフォームを切り替えて手動で執行する以外にそのシグナルに基づいて動く直接的な手段を持たなかったユーザーにとって意味が大きい。スポットと先物の両方の注文タイプを同一の連携でサポートすることで、KuCoinは長期的な積み立て戦略と、よりアクティブなレバレッジ取引の両方に対応できるよう、この提携を位置づけている。
KuCoinは今回の連携に関する具体的な出来高数値やユーザー採用目標については発表していない。取引所側の自動化提携の多くと同様、実際の利用度は既存のTradingViewワークフローをトレーダーがどれだけ手軽に接続できるか、そしてウェブフック連動の自動売買が最も価値を発揮すると同時に最も試されることになる高ボラティリティ局面で、執行の信頼性が保たれるかどうかにかかってくるだろう。