上院共和党院内総務のジョン・スーン氏(サウスダコタ州選出)は、8月7日土曜、深夜から未明にかけての本会議中、東部時間午前4時52分にデジタル資産市場明確化法案(CLARITY法案)の審議入り動議に関する討論終結(クローチャー)を提出した。The Blockが伝えた。これにより、上院が9月14日の休会明けで審議を再開した直後、9月15日火曜東部時間午後2時15分にクローチャー投票が行われる運びとなった。
ただし採決の勝算には現実的な計算上の壁がある。クローチャーの成立には60票が必要だが、共和党の議席は53にとどまっており、全共和党議員が賛成に回ったとしても、少なくとも民主党または無所属の議員7人が党派を超えて賛成に回る必要がある。
妥協案を主導するのは誰か
ルーベン・ガレゴ上院議員(民主党、アリゾナ州)とトム・ティリス上院議員(共和党、ノースカロライナ州)が、法案の行方を左右する倫理条項をめぐる妥協案の共同提案者として名乗りを上げている。一方、ジョシュ・ホーリー上院議員(共和党、ミズーリ州)は、法案の預金流出条項の修正を条件に反対の意向を示している。スーン氏は今回の提出を「議会復帰後すぐに動かせるよう準備しておく」意図の表れだと位置づけ、「復帰したらすぐに、それを最優先で仕上げにかかる」と述べた。暗号資産業界団体Crypto Council for InnovationのCEO、ジ・フン・キム氏はこの手続き上の一歩を歓迎し、「重要な前進だ」と評価した。
未解決の3つの論点
採決の日程は決まったものの、法案本文そのものはまだ固まっていない。未解決の論点は3つ残っている。倫理条項の適用範囲、不正資金対策に関する規定、そしてこの法案の一部と管轄が重なる上院農業委員会の文言をどう統合するかだ。このいずれか一つでも、9月の採決までに法案の遅延や内容の作り直しにつながりかねない。
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市場が注視する理由
CLARITY法案が成立すれば、デジタル資産に関する初の包括的な連邦市場構造法となる。これまでSECとCFTCが同一のトークンについて重複したり食い違ったりする見解を示すことが常態化しており、長年の不透明感を放置してきた分野だ。法案の原案では、CFTCがデジタル商品の現物市場について排他的な管轄権を持つ一方、投資契約やトークン化証券に対するSECの監督権限はそのまま維持される。これは、後になって摘発や和解から逆算してルールを推測するのではなく、あらかじめ明確な線引きを求めてきた暗号資産業界がロビー活動で訴えてきた枠組みでもある。9月15日の採決が単なる手続き上の一コマ以上の意味を持つのはこのためだ――議会がこの管轄権をめぐる対立の解消に、これまでで最も近づいた瞬間だからだ。