韓国最大手の暗号資産取引所であるアップビットとビッサムは、Storj(STORJ)、JasmyCoin(JASMY)、ThunderCore(TT)の取引サポートを9月14日に共同で終了する。両取引所は以前の警告指定に対し、各プロジェクト側による十分な対応がなかったとしている。
対象銘柄の取引は9月14日午後3時(韓国時間)まで継続され、それ以降に残っている未約定の売買注文はすべて自動的にキャンセルされる。出金については、10月14日午後3時(韓国時間)まで1カ月間サポートが続けられ、保有者が対応するウォレットや別の取引所へトークンを移す猶予期間が設けられている。
銘柄ごとに異なる、しかし重なり合う懸念
アップビットは銘柄ごとに異なる、ただし関連し合う理由を挙げている。JASMYについては、資産価値に重大な影響を及ぼしうる事項に関する開示の不足に加え、プロジェクトの事業実態や持続可能性、実証された進捗そのものへの懸念を指摘した。STORJについても開示の十分性やプロジェクトの機能性、長期的な持続可能性をめぐって同様の批判が寄せられている。一方TTについては、事業の継続性に関する疑問に加え、以前の警告指定で最初に指摘されていた発行・流通に関する懸念が審査の焦点となった。
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STORJの上場廃止は、このプロジェクトにとって特に厳しい局面での決定となった。分散型ストレージネットワークを運営するStorj Labsは7月に連邦破産法11章(チャプター11)の適用を申請しており、その一方で基盤となるネットワーク自体は稼働を続けているとされる。企業の破産申請が必ずしもオープンソースプロトコルの稼働そのものを止めるわけではないが、アップビットのような取引所が上場継続の判断材料とする、継続的な開示や事業継続性の担保という点では複雑さを増す要因となる。
韓国取引所で繰り返される構図
韓国の取引所は今年、トークンの品質管理により積極的な姿勢を見せている。正式な警告指定を経てプロジェクトを審査対象とし、定められた審査期間内に懸念が解消されなければ上場廃止に踏み切るという流れだ。今回、アップビットとビッサムが個別にではなく共同で発表したこと自体、この2つの主要プラットフォームがエンフォースメントの判断である程度歩調を合わせていることを示しており、市場への影響が個々の取引所ごとに分散するのではなく、単一の発表に集中する傾向を強めている。