アバランチのAVAXが4日連続の上昇を積み重ね、7.15ドル付近で形成していた数週間にわたるペナントパターンを上抜けた。主要な指数移動平均線も回復し、その勢いに乗る格好となっている。トレーダーの間では、この動きが9ドルを突破するだけの力を持つかどうか、そしてその先にある10ドルの再試しへとつながるかどうかが焦点になっている。

今回のブレイクアウトは実体を伴わない動きではない。アバランチのネットワーク上のDEX取引高は直近24時間で1億4,161万ドルに達し、月間で最高の水準を記録した。これは、今回の価格の動きが薄く流動性の乏しい取引だけで作られたものではなく、実際のオンチェーン活動に裏付けられていることをうかがわせる。

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クジラの注文が集中も、方向性はまだ読めず

平均注文サイズのデータを見ると、AVAXの現在の価格帯付近に大口注文が集中していることが分かる。通常、これは大口プレイヤーがこの水準で活発に動いていることを示すシグナルだ。ただし、それが上昇継続を見込んだ買い集めなのか、それとも強含みに乗じた売り抜けなのかは、この時点ではまだ判然としない。方向性を見極めるには、トレーダーはあと数セッション分のオーダーフローデータを待つ必要がありそうだ。

ロング偏重のポジションは諸刃の剣

デリバティブ市場は明確に一方向へ傾いている。元記事が引用する取引所データによれば、AVAXで追跡されているトレーダーポジションのうちロングが占める割合はおよそ70%にのぼる。この種の偏りは、価格が上昇している間は上昇相場を加速させる傾向がある一方で、上昇が失速した際に激しく巻き戻されるレバレッジの温床にもなる。9ドル付近で急に跳ね返されるようなことがあれば、そのポジションの一角を数分で吹き飛ばすロングスクイーズが起きる可能性もある。

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今回の上昇は、アバランチにとって過去最大級のネットワーク刷新を背景にしている。今年前半に稼働したAvalanche9000アップグレードは、独自のAvalanche L1をデプロイするコストを約99.9%削減し、それまでサブネットごとに2,000AVAXをステークする必要があった要件を、より小さな継続的なバリデーションフィーへと置き換えた。この変更はネットワーク上でのL1の立ち上げを加速させる要因として評価されており、現在の値動きが短期的なモメンタム取引以上の実体を伴っているとブルが主張する際の根拠の一つになっている。

今月、数週間にわたるレンジをブレイクした大型アルトコインはアバランチだけではない。ソラナも2月以来初めて100ドルを突破したが、これもテクニカルなブレイクアウトとネットワーク活動の高まりという似た組み合わせによるものだった。今年は複数のレイヤー1トークンで、こうしたパターンが広範なリスク選好の改善とともに繰り返し見られている。

目下のところ、注目すべき水準は9ドルのままだ。ここをきれいに突破できれば、AVAXは年初来高値の更新を視野に入れることになる。一方、すでにロング偏重のポジションを踏まえれば、この水準での跳ね返りが4日連続の上昇を急激な反転へと変えてしまう可能性も残る。