8月17日から23日の週、ビットコインは数日前まで多くのトレーダーが予想していなかったような値動きで週を締めくくった。Bull Theoryの報告によると、価格は前週の大半を6万5,000ドルを下回る水準で推移した後、23.56%も急騰して7万9,500ドル付近まで押し上げられ、2023年3月以来最大の週足陽線を記録したという。この反発は資金フローの面からも裏付けられている。Whale Insiderの指摘では、米国のスポット・ビットコインETFはこの週に19億2,000万ドルの純流入を記録し、2025年10月以来の強さとなった。

清算の連鎖が生んだ急騰

今回の値動きは、何もないところから突然生まれたわけではない。実はそのわずか数日前、Coin Bureauが追跡したところによれば、わずか72時間の間にショートポジション27億4,000万ドル分とロングポジション18億2,000万ドル分が吹き飛ばされるという過酷な局面があり、反発が始まる前には一時7万6,000ドルを割り込む場面もあった。ショートが先に、続いてロングが戻りの過程で清算されるという、この両建ての清算劇こそが、その後ビットコインが見せた垂直的な値動きの燃料になるのが常だ。読みを外したトレーダーが薄くなった板の中で買い戻しを強いられたことになる。

トレーダーたちが値動きのきっかけとして挙げたのは、週半ばに財務省が長期債の買い戻しプログラムを拡大すると発表したことだった。これによってリスク資産全般のポジショニングが緩み、株式とともに暗号資産にも資金が流れ込んだ。ビットコインとイーサリアムのETFは週間で合計約26億ドルを吸収し、この10カ月ほどで最大の合算流入となった。

Bitcoin's Best Week Since 2023 Triggers $1.9B in ETF Inflows
Image via @BullTheoryio on X

クジラたちは両建てでポジション再構築

ヘッドラインの数字の裏側では、オンチェーンの資金移動はもっと分かれた様相を見せていた。Lookonchainが指摘したところでは、ある単一のクジラウォレットが急騰の加速が始まる約13時間前に2,555BTC、約1億9,700万ドル相当をバイナンスに入金しており、これは通常、上昇局面で売り抜けようとする意図のシグナルとされる動きだ。一方で同社が追跡した別の動きでは、Abraxas CapitalがHyperliquid上で約7億8,300万ドル相当のショートポジションを積み上げつつ、ヘッジとして73,872ETH、約1億7,300万ドル相当をバイナンスから引き出していた。下落方向に賭けながらも、読みが外れた場合に備えて現物のクッションを確保しておくという構えだ。

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転換点を宣言する声

10x Researchは週次のノートの中で今回の値動きを「ビットコインの強気相場は正式に始まった」ことの裏付けだと位置づけた。資金フローのデータ、ポジショニング、マクロ環境の組み合わせを根拠に、これが一週間限りのショートスクイーズではなくトレンドそのものの転換だという見立てだ。この見方が続くかどうかは、ETF需要がさらなる清算主導の押し上げなしに持続できるか、そして下落局面でポジションを積み増したクジラたちが、この数カ月で初めて訪れた本格的な強さの中で売り抜けるのではなく保有を続ける気があるかにかかっている。